ヤクルト・山田、バースに王手12戦連続打点 リーグトップタイ26号ソロ
「阪神10-9ヤクルト」(4日、京セラドーム大阪)
快音が勝利に結びつかない現実がもどかしい。元阪神・バースの日本記録にあと1と迫る12試合連続打点をマークしながら、延長の末に逆転サヨナラ負け。ヤクルト・山田哲は「負けたけど、相手の流れを取り戻した。粘り強さが最近続いている」と前を向いた。
ムードは変えた。2点を追う四回無死。昨季から4連敗中のメッセンジャーの直球を左中間席へ。「真っすぐを狙っていていい形で振れた」というバレンティンに並ぶリーグトップの26号ソロで、一挙6点の猛攻の火付け役に。天敵を降板に追い込むと、1点を追う九回2死二塁では冷静に四球を選び、続くバレンティンの同点適時打を呼び込んだ。
3度目のトリプルスリーにまっしぐらの26歳。しかし、周囲には「しっくり来た一発は、今年はまだない」と漏らす。心から納得する内容でなくとも量産されるアーチ。その事実こそが、さらなるレベルアップを物語っている。
92試合目での26号。26盗塁と合わせ、143試合では40本塁打、40盗塁を超えるペースとなった。「打点を挙げるのはチームとってもいいこと。明日も打ちたい。勝ちにつながる打撃を心がけたい」と山田哲。伝説の助っ人に肩を並べる一打は、今度こそ白星をもたらすものにする。