元巨人・村田 引退の「2文字は使いたくない」 美学貫く

今後の野球人生について語ったBC栃木・村田修一=栃木県・小山市(撮影・堀内翔)
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 元巨人でBCリーグ栃木の村田修一内野手(37)が1日、栃木県小山市内のホテルで会見を行った。今季中のNPB復帰を目指してきたが、獲得意思を示す球団がなく、プロ野球の今季中の新規契約が可能な期間が7月31日に終了。球界屈指のスラッガーとして君臨してきた男は今季限りで引退する決意を固めている。

 会見で村田は来年以降、NPB以外の球団でプレーする可能性について問われると「来年ユニホームを着て、どこかで野球を続けるのは考えにくい。その2文字(引退)を使いたくない」「ブレーブスのために最後まで野球をする。ここにいるみなさんにも使ってほしくない」と、プロとしての姿勢を示し、独特の言い回しで今季限りでユニホームを脱ぐ意向を明かした。

 「NPBに帰るのは昨日が期限。今の正直な気持ちをお伝えしようと。来年についてはNPBを目指すのは今の段階では考えにくい」と事実上の引退宣言。ただ、会見の終盤まで引退の2文字は使わず「引退という言葉を聞きたいか聞きたくないか分かりませんが、万全の準備をして期限がきてしまった。この2文字を使いたくない。ブレーブスのために最後まで野球をする」と語った。

 前日31日、NPBの補強期間が終了。村田の獲得意思を示す球団は現れず、目標としていた今季中のNPB復帰がなくなった。厳しい道を歩むことになったが、「自分の野球人生。選択してきたことに悔いはない」ときっぱり言い切った。

 昨季は巨人の正三塁手として活躍していたが、若返りを図るチームの方針で自由契約。新たな移籍先を模索したが、獲得する球団は現れず、今年3月に栃木入りした。栃木では格の違いを見せつけ、打率・352、9本塁打、44打点をマーク。29日の武蔵戦でも2安打を放つなど、最後までアピールを続けていた。

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