横浜・万波、スタメン落ちを経て最後の夏に輝きを取り戻す
「高校野球南神奈川大会・4回戦、横浜10-2藤沢清流」(21日、バッティングパレス相石ひらつか)
春王者の横浜が七回コールドで8強入りを果たした。今秋ドラフト候補の横浜・万波中正外野手(3年)が投打で貢献。春には打撃不振に苦しみ、スタメン落ちも経験した最上級生が復調を印象づけている。
万波が二刀流として輝きを放った。昨秋以来の4番で起用されると、2安打1四球。打点こそなかったが、快音が飛び出した回にいずれもチームは得点を挙げた。今夏3試合連続でマルチ安打を放つなど好調をキープしている。
四回には先発の最速152キロ左腕・及川(およかわ)雅貴投手(2年)から後を受け、3回戦に続きマウンドへ立った。「相手が盛り上がってきたところを飲み込むぐらいの気迫でいきました」と2回を完璧に抑えて3奪三振。最速147キロを誇る直球を軸にチェンジアップも解禁した。
スコアボードに「4番・投手」と表示されたことには「素直にうれしいです。(投手、野手)どっちも頑張りたい」とはにかんだ。平田徹監督からも「投打にわたって乗っている」と信頼感が高まってきた。今夏は開幕直前の登録変更でベンチ入り。もがき苦しんだ分、万波が最後の夏で存分に暴れ回る。