高松 サヨナラで54年ぶりの4強入り 石田監督「最後まであきらめなかった」

 「高校野球香川大会・準々決勝、高松8-7琴平」(19日、レクザムスタジアム)

 高松が劇的なサヨナラ勝ちで54年ぶりの4強入りを決めた。

 4-7の3点ビハインドで迎えた九回、高松打線は制球が定まらない相手投手から3四球を選んで1死満塁のチャンスをつくり、2番・佐々木翔哉外野手(3年)の押し出し死球で2点差に。さらに、続く主将の3番・多田皓生太内野手(3年)が痛烈な当たりの中前打を放つと、この打球を相手中堅手が後逸。ボールがフェンス際まで達する間に3人の走者が生還し、激闘に終止符が打たれた。

 殊勲の一打を放った多田主将は「ここで打たなかったらキャプテンじゃない、という気持ちで打席に入った。みんなが喜んでいるのを見て、逆転したんだと気づきました」と笑顔。石田茂登監督(49)は「選手たちが最後まであきらめなかった」と喜んだ。

 県内有数の進学校として知られる同校。野球部も1896(明治29)年創部と歴史が古く、1915年に行われた全国高校野球選手権大会の第1回大会(当時は全国中等学校優勝野球大会)に出場した全国10校のうちの一つでもある。

 そんな“レジェンド校”が、3回戦で一昨年センバツ準優勝の高松商を延長の末に下すなど、驚異的な粘り強さで今大会の台風の目となっている。100回記念大会の甲子園まであと「2」に迫り、準決勝では観音寺一と対戦する。多田主将は「次も苦しい試合になると思う。先を見ず、目の前の一戦に集中して戦いたい」と冷静に話した。

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