鳴門 乱打戦制した 両軍合計30安打27得点 捕手・中村が意地のサヨナラ打

 9回、サヨナラ打を放つ鳴門・中村
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 「高校野球徳島大会・2回戦、鳴門14-13城南」(18日、鳴門オロナミンC球場)

 徳島大会は2回戦2試合が行われ、鳴門が城南との壮絶な打ち合いをサヨナラで制して初戦を突破した。九回2死満塁から6番・中村歩睦捕手(3年)が中前にサヨナラ打を放ち、3時間24分の激闘に決着をつけた。徳島科学技術は阿波を下して8強入りした。

 責任感が強い捕手の意地のひと振りだった。13-13で迎えた九回裏、鳴門は2死三塁から4、5番打者が敬遠気味の四球を選んで満塁に。続く6番・中村は「前の2人が歩かされて、燃えました」と振り返る。

 3球目。狙っていたスライダーを振り抜くと、打球は歓声とともに中前へ抜けた。3時間24分の激闘に終止符を打つサヨナラ打。「みんながつないでくれたから絶対に決めてやるという気持ちだった」。ヒーローの目には感激の涙が浮かんでいた。

 最大6点差をつけた圧勝ムードが一転、八回に7点を失い逆転を許すなど、終盤に城南の猛反撃を浴びた。捕手として中村は「自分が投手陣を引っ張れなかった」と責任を感じていた。背番号12でベンチ入りした昨夏は、2回戦で生光学園に完敗。「悔しい思いをした先輩たちのためにも負けられなかった」。そんな強い気持ちをバットに込めた。

 両チーム15安打ずつの計30安打、合わせて27点を奪い合う壮絶な打ち合いを制した。苦しんだ末の初戦突破に「私の継投ミス。選手たちがよく取り返してくれた」と森脇稔監督。2年ぶりの聖地を目指し、準々決勝では徳島科学技術と対戦する。中村は「次も厳しい戦いになると思うけど、一戦必勝の気持ちで勝ちたい」と力を込めた。

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