花咲徳栄・野村 エースの働き 公式戦初完投 9回1失点の好投で4強入り

 「高校野球北埼玉大会・準々決勝、花咲徳栄4-1正智深谷」(18日、埼玉県営大宮公園野球場)

 右の大砲として今秋ドラフト候補の花咲徳栄・野村佑希投手(3年)が、4回戦に続いて先発登板。4強入りに貢献した。公式戦初の9回完投で1失点の好投。夏4年連続出場へあと2勝となった。

 野村がエースの働きで勝利を呼んだ。3-1で迎えた七回1死満塁のピンチ。長打が出れば逆転の場面で「思い切り行きました」と開き直った。9番をスライダーで、1番を直球で仕留め2者連続の空振り三振。気迫の投球に岩井隆監督(48)は「うまく抑えてくれました」とたたえた。

 三塁守備への挑戦も生きた。初回にバント処理で好フィールディング。併殺を完成させて流れに乗った。前回登板では8回完投。背番号1として挑む最後の夏は、主砲としてだけでなく投手としても全力で引っ張る。

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