2位以下大混セ 広島独走に待ったをかけるチームは?巨人浮上のカギは?

新幹線のホームへ向かう広島・緒方孝市監督=JR熊本駅(撮影・高部洋祐)
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 プロ野球は16日から後半戦が開幕する。セ・リーグは3連覇を狙う広島が、2位・巨人に6ゲーム差をつけて首位を独走。2位以下の5球団が、3・5ゲーム差内にひしめく大混戦となっている。

 このまま広島が一気に3連覇を成し遂げるのか。それとも、広島に待ったをかける球団が現れるのか。本紙評論家の関本四十四氏、西山秀二氏、谷佳知氏に聞いた。

 まず、谷氏は「軸の大瀬良に、離脱していた野村、ジョンソンも調子を上げてきて、先発陣の安定感が増している」として、逃げ切りの可能性が高いと予想。2位以下が混戦となっていることも広島に有利と見ており、「終盤になるにつれて、2位狙いの球団が多く出てくるのではないか」と語る。

 西山氏は広島が圧倒的に有利としながら、現在3位の阪神を対抗馬に挙げた。前半戦では投打ともに若手を我慢強く起用。ベテラン能見を中継ぎに配置転換するなど、苦しい台所事情でやり繰りしてきた戦いを評価。チーム防御率3・72はリーグトップと投手力はあるだけに、「ロサリオ、ナバーロの外国人野手が機能してくれることが条件だが、最も伸びしろを感じさせる」とした。現在、2位の巨人については「打線がバンバン打って点差を広げた時は勝てる。ただ、接戦での勝ち方が見えない」として、3番手以下に位置づけた。

 関本氏は「戦力的には巨人」とし、巻き返しに期待した。前半戦の終盤にヤングマン、メルセデスの両外国人が活躍。菅野、山口俊の両右腕に加え、今季は内海と今村が安定。先発陣の駒が増えてきており、「歯車がかみ合えば、大型連勝の可能性もある」とする。2軍には田口、大竹寬ら実績のある選手もいることから「後半は日程も詰まってくる。連戦の谷間でいかに旬の選手を使えるか。外国人枠をいかにうまく使えるか。2軍との連係が重要になってくる」とした。

 また、関本氏は不気味な存在として4位・DeNAも挙げた。「(右太もも痛の)ロペスが復帰すれば、打線の爆発力は一番。投手も井納の状態が上がってきた。井納はフル回転できるし、チームに勢いをつけるタイプ。今永も上昇気配だし、上がってきてもおかしくない」と語った。

 5位の中日はチーム防御率4・42、6位のヤクルトは同4・43。ともに投手の層が薄く後半戦も苦しい戦いが予想されるが、打力でどこまで対抗できるかに注目だ。

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