巨人ヤングマンが来日初登板初勝利 8回3安打無失点「勝利に貢献うれしい」
「中日0-3巨人」(1日、ナゴヤドーム)
巨人テイラー・ヤングマン投手が、8回3安打無失点の快投。来日初登板初先発で、三塁すら踏ませず初勝利を飾った。
198センチの長身で、クロスステップする独特のフォーム。140キロ台中盤の直球と縦に割れるカーブを軸に、中日打線を寄せ付けなかった。四回、2死からの連続四球で一、二塁のピンチとなったが、京田を144キロの内角直球で見逃し三振。得点を与えなかった。
球団史上初の来日初登板初完封勝利への期待も高まったが、九回に代打・阿部が送られ105球で交代。九回は抑えのマシソンが登板した。
いきなりのヒーローインタビューでは終始にこやかだった。「非常に初先発を楽しみにしていてチームの勝利に貢献できてうれしいです。試合序盤はカーブがちょっと苦しんだんですけど、途中から修正できていいピッチングをできたと思います」と快投を振り返った。ゴロを多く打たせたことには「それが自分のピッチングスタイルで低めに投げて、ゴロを沢山誘導するのが自分の特徴だと思います」と胸を張った。
完投を期待できる投手の登場は巨人にとって大きな意味がある。救世主になるようインタビュアーに水を向けられると笑顔で「これからは投手陣もいい成績を残せると思いますので、これから楽しみにしていてください。ゴー!ジャイアンツ!」とチームの逆襲を約束していた。
ヤングマンは昨オフに加入。外国人枠の問題でここまで1軍での登板に恵まれなかったが、イースタン・リーグで7勝、防御率1・43の好成績を残していた。野手のゲレーロが故障で再調整となり、抑えを務めていたカミネロが不調で出場選手登録を外れたことでチャンス到来となった。