ヤクルト、小川6回無失点で最下位脱出 東京ドーム連敗7で止めた

 「巨人2-3ヤクルト」(24日、東京ドーム)

 エースが窮地を救った。ヤクルト・小川が6回4安打無失点で今季4勝目。チームの連敗を3、自身が昨年9月9日に勝利したのを最後に続いていた東京ドームでの連敗も7で止め、最下位タイから4位に浮上させた。

 心は熱く、頭は冷静だった。「連敗を絶対止めないといけない重たい試合だけど、緊張感と平常心のバランスを大事にした」と明かした。この日の軸はカットボールだったが、六回無死一塁では2安打されていたマギーをスライダーで緩急をつけて空振り三振。後続も打ち取り、味方の先制を呼び込んだ。

 6月は4戦3勝。全試合でクオリティースタート(6回以上自責3以下)を達成している。田畑コーチは「彼が入ったことで先発が締まってきた。非常に大きな存在」と賛辞を惜しまない。

 昨秋に疲労骨折した右肘を手術。除去した骨片は「やっぱり捨てられない」と容器に入れて自宅の台所に置いてある。逆境を乗り越え、たくましさを増して戻って来た大黒柱がいる限り、ツバメ軍団は混セの争いに食らいつく。

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