西武・今井 松坂大輔以来デビュー戦先発勝利 喫煙で処分乗り越え…

 「交流戦、西武7-3ヤクルト」(13日、メットライフドーム)

 挫折を味わった20歳が勝利の瞬間、少しだけはにかみ、安堵(あんど)の表情を浮かべた。6回5安打1失点(自責0)。西武では1999年・松坂大輔以来のデビュー戦先発勝利を飾った。今井は「しっかり勝てたので良かった」と充実感に浸った。

 「自信があるのは真っすぐ」という自身の信念を貫いた。最速152キロのストレートでグイグイと攻め、カーブも効果的に使って相手打線を圧倒。「楽しめたので良かった」と若武者らしく屈託のない笑みを浮かべた。

 16年度ドラフト1位で入団した期待の右腕だが、苦難の日々だった。1年目は1軍キャンプに抜てきされたが右肩の炎症で離脱。今年はまだ19歳だった1月下旬に喫煙していたことが2月に発覚。球団から対外試合の出場停止処分を受けた。「野球と向き合ういい機会になりました」と正直な思いを吐露した。

 スタンドでは父・一也さん(50)と母・江利子さん(47)が観戦した。息子の勝利を見届けた江利子さんは、涙ぐんでいた。「今まで迷惑を掛けましたけど、これからは両親を支えられるように頑張ります」と今井。ウイニングボールもお世話になった両親にプレゼントする。心身ともに成長した右腕のプロ生活が、スタートした。

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