オリックス・アルバース、5月4勝 8回0封
「楽天0-10オリックス」(22日、楽天生命パーク宮城)
オリックスの“熱血”アルバース先生が来日最長の8回を無失点の好投で6勝目。週頭の火曜日の先発を1日に任されてから4連勝の快投。この勝利で月間MVPの有力候補に躍り出た。
MAX140キロ。それも2球だけ。大半はそれ以下の球速ながら楽天打線をまったく寄せ付けない。ストライクをどんどん投げ込むテンポの良い投球で調子の上がらなかった打線にも火を付けて、今季最多の16安打10得点に結びつけた。
「すべての球が良くてどこでも投げたいところに投げられた。いい夜だったよ」
シーズンオフには母国カナダの地元で中学の臨時教員を務める変わり種。「マイナーのころにお金がなくて始めたんだけど、やってみると楽しくて毎年楽しみにしてるんだ」と穏やかな表情で話す。
だが、ひとたびマウンドに上がれば別人に変身する。女房役の若月は「コーク以上の暴れん坊です」と昨年まで在籍した武闘派左腕を例に出す。打たれると興奮しまくり、抑えるのが大変なのだとか。それでもベンチに戻ると元のナイスガイに変わる。その切り替えの早さが、好調を続けている秘けつだ。
福良監督は「ずっと安定してます。エース級ですね。フロントの目が確かだったんじゃないですか。助かってます」と絶賛した。熱血先生がチームを浮上へ導く。