「日本ハム３－２オリックス」（２６日、札幌ドーム）

　平成の安打製造機のバットが止まらない。日本ハム・近藤が決勝二塁打を含む３安打猛打賞で、打率・４０３に。“４割男”の本領を発揮して４連勝に貢献し「日々の積み重ねです。去年、ケガして迷惑をかけたんでしっかり打ってアピールしないといけない」と表情を引き締めた。

　しなやかなスイングで右へ左へ快音を響かせた。初回に左中間二塁打。同点の五回１死一、二塁ではディクソンの高め１４７キロ直球に反応。右中間フェンス最上部にぶち当てる勝ち越し二塁打を放ち、塁上で両手を突き上げた。次打者、中田も左前適時打で続き「コンちゃん（近藤）が打ってくれて何とかしたかった。勢いに乗せられたね」と感謝した。

　この日は栗山監督の５７歳の誕生日だった。試合前の円陣で近藤は「勝とう」と鼓舞し、試合後は記念のボールにサインして指揮官にプレゼント。「監督、おめでとうございます」と白星で祝福した。

　昨季は５７試合で打率・４１３の成績を残しブレーク。「昨年より調子はよくない」と言いながらも、開幕から順調に安打を重ね、３１安打、出塁率・５３１もリーグトップ。栗山監督は「（実力は）誰もが認めるところ。本当に頼りになる」。卓越した打撃技術で勝利に貢献する２４歳に最敬礼した。