オリックス・西、258日ぶり白星 文句なし!8回3安打無失点
「楽天1-3オリックス」(21日、楽天生命パーク宮城)
オリックス・西勇輝投手はウイニングボールを大事にバッグにしまってから、ヒーローインタビューへと走った。昨年8月6日の日本ハム戦以来、258日ぶりとなる白星は格別だった。
「長く勝ってなかったので勝ちという喜びを久々に体感できた」
投球内容は抜群。8回3安打無失点。球数は107球で完封も見えたが、守護神・増井にあとを託した。今季4試合目にしての初勝利。福良監督は「ずっといい投球していたのに援護できなかった。西に勝ちが付いたというのは本当に大きいですね」と喜んだ。
1、1、2の数字は過去3試合、西が投げている間の味方の安打数。無援に泣かされてきた。それでも開幕投手を任された男はうつむくことはなかった。
昨年8月22日の日本ハム戦で打球を左手首に受け骨折。投げられない日々を経験した。「毎試合、これがラストと思って投げている。先制点をもらって意気に感じて投げられた」。ここから強いハートを持った新エースが、チーム浮上の原動力になる。