「阪神０－３巨人」（２１日、甲子園球場）

　巨人・高橋由伸監督の継投策がはまり、５カードぶりの勝ち越しを決めた。

　３点リードの六回。先発の田口が無死一、二塁のピンチを招いたところで、２番手沢村をマウンドに送った。これが的中。沢村は無死満塁とピンチを広げたが、中飛と併殺で無失点で切り抜けた。

　待望の初勝利をあげた田口について「最初はあまり良くなかったが、少しずつ良くなっているのかな。勝ちがついて、さらに調子が上がってくれたら」と、笑顔。六回、沢村へのスイッチについては「少し流れが悪くなりかけたが、力でというか、２イニングいってくれた」と振り返った。七回は続投の沢村が三者凡退でしのぐと、八回はマシソン、九回はカミネロで逃げ切った。

　阪神には相性が良く、これで今季４勝１敗。「チーム全体でいい攻撃をしてくれた。あと１点、２点取れれば良かった」としながら、「少しずついい形になってきた。何とか明日も勝てるようにしたい」と結んだ。