巨人・山口俊 古巣DeNAに初勝利 133球完投で投壊チーム救う

 「DeNA2-3巨人」(17日、ハードオフエコスタジアム新潟)

 巨人・山口俊投手が、投壊に苦しむチームを救った。古巣のDeNAを相手に、5安打2失点で2年ぶりの完投勝利を飾った。

 三回2死から3安打を集中されて2失点したが、尻上がりに調子も上昇。威力ある直球とフォークを主体に8連勝中と勢いに乗っていたDeNA打線をねじ伏せた。六回2死からの6者連続三振を含む、圧巻の14三振を奪った。

 試合前の時点で、チーム防御率はリーグワーストの4・88。先発、リリーフともに打ち込まれる試合が続いていたが、背番号42が悪い流れを断ち切った。

 FAで加入した昨季は右肩の不調で出遅れ。シーズン途中には暴行騒動で出場停止処分を受け、わずか1勝に終わった。出直しを誓った今季は開幕ローテの一角として安定感のある投球を見せており、早くも昨季を上回る2勝目。古巣のDeNA相手では、巨人移籍後初勝利となった。

 133球の熱投。16年には5完投をマークしており、“ミスター完投”の本領を発揮した。チーム完投一番乗りに「ホッとしています。最終回に斎藤(投手)コーチから、『どうする』と言葉があったが、投げきるつもりで入っていたので投げ切れて良かったです」と安どの笑み。

 四回以降は無安打。後半は付け入る隙を与えず「尻上がりによくなってきたので、その結果が完投できたんだと思います。亀井さんのホームランで勝ち越してもらって、逆転は許されないと思った。うまく力も抜けて、後半のほうが良かった」と振り返った。

 圧巻な投球だったが謙虚な姿勢を崩さず、「いっぱいいっぱいです。最後は気持ちで投げました。味方の守備、バッティングでもリズムをつくってもらっているので、こういうピッチングができると思います」と、仲間に感謝した。

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