ヤクルト石川、復活星 自身の連敗11で止めた

 「DeNA3-5ヤクルト」(31日、横浜スタジアム)

 ひさびさの味をしみじみとかみしめた。「喉から手が出るほど、白星が欲しかったのでうれしい」。昨年5月18日の巨人戦以来となる勝利。ヤクルト・石川の言葉に実感がこもった。

 強風下の狭い球場で大胆に攻めた。右打者の内角をカットボールで突き、代名詞のシンカーにも緩急をつけた。最後は4連打を浴びて降板したが、七回途中6安打3失点。役割は十分果たした。

 昨季は5月以降まさかの11連敗。「もう勝てないんじゃないか」と苦しんだ。支えになったのは夫人と2人の愛息。「どんな試合でも帰ったら励ましてくれた」と助けられた。観戦する家族の前で抜けた長いトンネル。ウイニングボールを持って帰ることをルーティンにしているパパは「一番のファンは家族。ボールを増やしていきたい」と笑った。

 チームは6年ぶりの開幕2連勝。小川監督も「石川の連敗が止まったことが大きい」と喜んだ。「チームが勝って僕の白星もついて最高の開幕」と石川。通算157勝目は感慨深い復活星になった。

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