巨人・高橋監督 インタビュー(1)若い選手が力をつけてきた

 巨人・高橋由伸監督(42)がデイリースポーツのインタビューに応じた。4年ぶりのリーグV奪回を目指す就任3年目の今季は、ここまでオープン戦で首位。近年の懸案だった若手が目立っているチームの現状について、そして4年ぶりに開幕カードで当たる宿敵・金本阪神に対する印象などを語った。

  ◇  ◇

 -開幕も近づいてきた中で。今年は若手の頑張りが目立つ。就任以来、求めている形になりつつある。

 「そうだね。常に必要なんだけど、ここ数年はなかなかね。でも、終わったことを言っても仕方ない。今年はこうして若い選手が元気に頑張っているのはチームにとっては明るい話なのかな」

 -その代表格が岡本と吉川尚。現在の評価は。

 「長年ジャイアンツは二塁がいないという現実がある。吉川尚の場合は、彼の持っている脚力、守備といういいものがあるので、そこに当てはめたいというのは当然ある。岡本に関しては、ずっと言っているが打てばどこで使うかはこちらが考える。特に三塁、一塁。去年は左翼をやらせたが、その辺は特に打ってほしいポジション。守るのはそれなりに上達、成長している部分はあると思っているので、他の選手との兼ね合いになるかもしれないが、とにかく打てばね」

 -打てば、というのはどのぐらいを想定しているのか。

 「数字(を挙げるの)は難しい。まだまだ1軍では結果がないに等しい選手だと思っているから。だけど、数字としては残らない部分も出てくるかもしれないが、次につながる打席にしていってくれれば、使い続けることができるかな」

 -岡本と一塁で争うベテラン・阿部はどう起用する?

 「これは分からないよ。力があれば多く試合に出るだろうし。打つ力、実力はまだまだ抜けているだろうし。ただ、試合という部分では、それだけじゃない部分もある。彼のコンディションも保たなければならない部分もあるだろうし、岡本が頑張れば岡本が出るだろうしね」

 -ベテランではメジャーから上原が復帰した。起用法のイメージは。

 「今から先発はできないでしょ(笑)」

 -救援では沢村が安定している。上原、沢村で計算が立てば、外国人枠の運用にも幅をもたせられるが。

 「それはチーム状況にもよる。外国人がよっぽど調子が悪いなら考えるけど。ただ、マシソンもカミネロもやってもらわないといけない選手。それに後ろは3人よりも4人いる方がいいわけだから」

 -上原の加入は、プレー以外でも波及効果が大きい。

 「選手もファンも、みんな見たいんじゃない。松井さんが(臨時コーチで)キャンプに来た時も、みんな(宮崎まで)来たんだし、それに近い雰囲気になるんじゃないかな。今いる選手たちだって、メジャーリーガーの上原の方しか知らないだろうし。彼も注目されるのは好きだろうしね(笑)」

 -先発陣ではマイコラスが抜けた。どう穴を埋めるか。

 「菅野に2人分頑張ってくれと言ったところで、それは無理なわけで。菅野は菅野でしっかり自分の働きをしてくれたらいい。いないものはいないんだから。山口俊は山口俊、野上は野上、田口は田口で投げてくれればいい。その結果、それぞれがいい投球をしてくれれば、全員で少しずつ穴埋めになるかもしれない」

 (以下、2に続く)

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