日本ハムが申告敬遠、サヨナラのピンチ切り抜けた白村「貴重な経験できた」
「オープン戦、ヤクルト3-3日本ハム」(25日、浦添市民球場)
日本ハムが今季から導入された申告敬遠を使用した。
3-3の同点で迎えた九回裏の守り。2死二塁からヤクルトが代打・大村を送ると、栗山監督は審判に敬遠の意志を申告。マウンドの白村は1球も投じることなく大村は一塁へ向かい、2死一、二塁となった。続く山崎を三振に打ち取ってサヨナラのピンチを切り抜け、引き分けに持ち込んだ。
白村は「何事かと思った」と驚きながらも「投げなくていいから、いいかなと思った。すぐに気持ちを切り替えた」と歓迎した。「チームの練習の意味もあったと思う。貴重な経験ができた。これで気持ちが揺らぐことはない」と意義を強調。新ルールが及ぼす影響に関心を示していた栗山監督は「リズムも違うし、流れも変わる。経験していくしかない」と話した。
ヤクルトの選手にとっては想定外。大村が「びっくりしました。栗山監督が(審判に)何を言っているんだろうなと思った」と話せば、山崎は「頭になかった。次はいつでも行ける準備をして、すっと何の不安もなく入れるようにしたい」と反省を生かすことを誓った。
1軍枠を争う選手にとっては、オープン戦は貴重なアピール機会。小川監督は「選手を使おうと思っていたんだけど…大村には気の毒なことをした」と若手を気遣った。