ヤクルト・バレンティン「キモチイイ」2打席連発 意識向上で好走塁も
「オープン戦、ヤクルト4-2阪神」(24日、浦添市民球場)
圧倒的な弾道に、客席からはため息に近い声がもれた。オープン戦開幕戦で、ヤクルト・バレンティンがいきなりの2打席連発を含む3安打3打点。「キモチイイ」とご機嫌の日本語で感触を表現した。
まずは四回2死から、岩崎の135キロを左へ運ぶソロ。実戦出場3試合目で初本塁打を放つと、六回2死二塁では、秋山の外角直球を捉える勝ち越し弾を右中間にライナーでたたき込んだ。
来日8年目。小川監督は「チームを意識した練習や言動をすごく感じる」と変化を挙げる。二回は右翼線へのポテンヒットの処理を高山がもたつくのを見ると、スピードを上げて二塁に到達(記録は安打と失策)。まだ2月のオープン戦の段階でも、全力疾走を欠かさない。
「チームのためにそういう走塁ができるように心がけている。キャンプに入る前から、キツいものだと覚悟して準備してきた」と胸を張ったバレ砲。沖縄の空にかけた2本のアーチは、今季の大爆発を予感させた。