中日が松坂獲得を検討 年俸は1軍最低保障1500万円程度か
中日がソフトバンクから自由契約になった松坂大輔投手(37)の獲得を視野に入れ、調査していることが18日、分かった。15年の日本球界復帰後は3年間で未勝利とはいえ、再生の可能性を見極めた上で最終判断する見通しだ。
竜が「救いの手」を差し伸べる可能性が出てきた。松坂はソフトバンクとの3年総額12億円とされる大型契約が今オフで切れた。リハビリコーチとして現役復帰を目指す打診を断ったのも、現役一本で勝負したいという決意の表れだった。
中日には復肩を手助けする環境が整っている。横浜高から西武に入団した99年に2軍投手コーチだったのが森監督。チームメートとして兄貴分だったのが友利国際渉外担当だった。さらにこのオフに育成コーチから転身した小山スカウトは高校時代の松坂の女房役だ。
これだけ縁のある関係者が多ければ、現在の松坂のコンディションも正確に把握できる。球団幹部は「使えない選手を獲得することはない」と話した。その基本方針に照らし、松坂が再び輝けるかどうかを慎重に見極めた上で、最終判断するとみられる。
求めるモノは金銭ではない。3年間で未勝利の現状や年齢、本人のプライドなどを加味しても、1軍最低保障年俸の1500万円程度が現実的なライン。それでも、再びユニホームを着ることの方に価値がある。最も重要視されるのは松坂が「使えるか」ということだ。その判断に至ったときには、「竜の松坂」が正式に誕生する可能性が高い。