ソフトバンク・工藤監督 7度宙に舞う「こんな幸せ僕だけ」
「パCSファイナルS・第5戦、ソフトバンク7-0楽天」(22日、ヤフオクドーム)
リーグ覇者のソフトバンクが2連敗から3連勝。アドバンテージを含めて4勝2敗とし、2年ぶり17度目の日本シリーズ進出を果たした。
試合後の胴上げで、7度宙に舞った工藤監督は「この福岡の地でまた胴上げをしていただいて、こんな幸せな男は僕だけです」と満面の笑みを浮かべた。
日本シリーズ進出へ王手をかけた一戦で、右脇腹痛で戦列を離脱していた柳田を「1番・中堅」でサプライズ起用。「本人と話をしまして。コーチとも相談をして、本人もその方が燃えるんじゃないかと思って、1番にしました」と指揮官はその意図を明かした。
「僕もオーダーを見た時に、打ち出したら一体、どこで終わるんだろうと…。ベンチでどうやって気持ち良く送り出すかということだけを考えてやってました」と振り返ったが、予想通り、その打線が初回から火を噴いての快勝劇だった。
「キャプテンを筆頭に、シーズンが終わってから1カ月間すばらしい調整してくれたと思う。(2連敗したチームの)日本シリーズ進出(の確率)は0%と聞いて。そこからみんなが力を出してくれた。何とか日本シリーズに出たいという思いでやってくれた」と、選手をたたえた。
CSファイナルSは、東浜、千賀を立てながら楽天にまさかの2連敗。いきなり苦境に立たされ、工藤監督も「このまま終わるんじゃないか…」と一瞬、不安もよぎったといい、「楽天さんはすばらしいチームでしたし、すばらしい戦いができたと思います」と相手チームに敬意を表した。
28日からは、2年ぶりとなる日本シリーズの舞台が待っている。「日本一になることしか考えていません。日本一になって、またこのヤフオクドームで胴上げをしてもらえるように頑張ります」と、地元のファンへ日本一奪回を約束していた。