楽天・梨田監督、継投裏目 “CS秘密兵器”宋家豪投入も内川、中村晃に連続被弾

 「パCSファイナルS・第4戦、ソフトバンク4-3楽天」(21日、ヤフオクドーム)

 満を持した継投策も、王者の前に粉砕された。1点リードの六回、5回2失点の先発・岸に代え、“CS秘密兵器”の宋家豪を投入。しかし、自慢の剛腕が内川、中村晃の連続被弾で沈んだ。2連勝後の2連敗で日本シリーズ進出へ王手を許した。

 「宋は今までいいピッチングしてくれてたんだけどね…。ホームランは全部もったいない。あのホームランは、食い止めるすべがまったくなかった」。梨田監督は唇をかんだ。シーズン未勝利ながら今CSで2勝をマークし、一躍シンデレラ・ボーイとなった台湾出身の助っ人も、鷹の4番の餌食になった。

 スライダーを2球続けカウント1-1とし、投じた3球目。151キロ直球を内川に軽々と左翼席へ運ばれた。続く中村晃への初球149キロ直球も弾丸ライナーでスタンドイン。宋は「自分のせいで負けて悔しいです。真っすぐが本当にダメだった」とうつむいた。

 ファーストSから、積極的な継投策で勝利を奪ってきた。この日も、球の抜けが見え始めた五回限りで岸に見切りをつけ、早めの継投を選択。「岸もアップアップの状態だった。内川からだったし、ここは宋でと思った」と指揮官。しかし、この日は攻めの采配が裏目に出た。92球で降板した岸は「良くないなりに何とか2点に抑えているけど、5回で代わってしまっているので」と肩を落とした。

 3位からの下克上へ、土俵際に追い込まれた。「今までもこういう状態は経験している。何とかみんなで踏ん張りたい」と梨田監督。まだ終わったわけではない。チーム全員で底力を見せる。

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