サファテ、CS日程に疑問「何とかならないのかな」完璧救援も調整苦心

 「パCSファイナルS・第4戦、ソフトバンク4-3楽天」(21日、ヤフオクドーム)

 ソフトバンクはサファテが1点リードの八回2死走者なしから登板。頼れる守護神は“回またぎ”を圧巻の4奪三振で締めた。前日の第3戦も九回は三者凡退でクローザーの務めを果たしたが、この日の試合後には「日本のポストシーズン日程は何とかならないのかな?」と率直な思いも語った。

 お立ち台やその後の会見では、三女の4歳の誕生日を三振ショーで飾れ、「こうして(勝ち残って)娘の誕生日を日本で祝えるのが何より」とも話したサファテだが、自身が感じた投球内容は、「水の中で投げているようだった」と表現した。

 リーグ覇者のソフトバンクは公式戦終了後、チームの方針として1軍メンバーは宮崎のフェニックスリーグには行かず、地元福岡で調整してきた。第1、2戦での連敗は決定打を欠いたり、守備やバントのミスが出たりして、ファーストステージで西武との激闘を制した楽天と、実戦勘の差が表れた結果にもなった。

 サファテも今CSへ向けての調整について、「10月1日にレギュラーシーズン最後の登板をして、昨日(第3戦)まで自分は18日間のオフだった。(その間の)味方との紅白戦は試合とはカウントされない。戦う態勢の中で試していかないと難しい」と説明した。

 それでもここまでの4試合でソフトバンクの救援陣は無失点。第3、4戦で150キロ台の速球を主体に見事な火消しぶりを見せたサファテは、「一生懸命トレーニングして努力してきた」と語りながら、「今日のボールもそこまでは行ってなかった。水の中で投げいるような感じだった。日本のポストシーズンの日程は何とかならないのかなと思う」と、穏やかな口調で話した。

 米大リーグでは公式戦終了直後から1試合のワイルドカードを経て、地区シリーズ、リーグ優勝決定シリーズ、ワールドシリーズへと場合によっては休みなしの日程でポストシーズンが進められる。一方、今季の日本では9月16日にリーグ史上最速でリーグ優勝を決め、最終的に2位・西武に13・5ゲーム差、3位・楽天には15・5ゲーム差をつけた王者ソフトバンクが、肝心のCSでは苦戦の末にようやく「王手」をかけた。その原動力が結果を出しながらも呈した疑問符には重みがありそうだ。

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