巨人・高橋由伸監督（４２）が２０日、宮崎入りし、みやざきフェニックス・リーグに参加中の２軍を電撃訪問した。この日の韓国・斗山戦が中止となり、宮崎県総合運動公園室内練習場での練習を視察した指揮官は、来季４年目を迎える岡本に「調子いいらしいな。１軍で打たないと金にならないぞ」と猛ゲキを飛ばした。

　黙々とバットを振る和製大砲候補の姿に鋭い視線を送った。「１軍で活躍して、この世界はナンボだからね」。同リーグで２４打数１３安打６打点。打率・５４２と絶好調だが、指揮官の求めるものは、その先にある。「４番でも打たせてみようと思えるものを、来年の開幕までの半年の間に見せてほしい」との言葉に力がこもった。

　内田監督ら２軍首脳陣からは「いい間が取れていて、いい打球が飛び出している」と報告を受けた。長らく三塁の定位置を張った村田が退団。同リーグから三塁に再挑戦している岡本は、打ち続けれることでレギュラーの座がグッと近づく。力で奪い取ってみろ－。指揮官の言葉には、期待の高さゆえの愛情が込められていた。