「広島５－０巨人」（２２日、マツダスタジアム）

　相性の悪さを払しょくできなかった。巨人・マイコラスが５回９安打５失点でＫＯされるなどして完敗し、巨人の自力ＣＳ出場の可能性が消滅。高橋監督は「今まできっちり投げている投手なので、年に何回かはあると思う」と責めなかったが、手痛い敗戦となった。

　初回にいきなり１死三塁のピンチを迎えると、暴投で先制点を献上。四、五回には丸、松山、バティスタの中軸にいずれも３連打を浴びるなど２点ずつを失った。今季最短での降板に「いい打者が多いので失投してはいけないけど、今日はこういうことが起きてしまった」と反省した。

　ここまでリーグ３位の１３勝を挙げるマイコラス。菅野、田口と三本柱の一角として貢献するが、これで今季広島戦は５戦５敗、マツダスタジアムでは来日以来４戦未勝利（３敗）だ。

　ＣＳに進出して勝ち進めば、マツダで再戦の可能性もある。それだけに「何が悪かったのか、いい時と見比べて点を与えないように対策を練りたい」と巻き返しを誓った。

　３位・ＤｅＮＡとは再び０・５ゲーム差に広がり、残りは８試合となった。正念場が続く中、「勝つという執念しかない」と村田ヘッドコーチ。２３日の今季最後の広島戦を何とか飾り、東京に戻らなければならない。