オリックス ドラ4・山本プロ初先発初勝利ならず「あこがれていた」井口は併殺打に

 「オリックス3-2ロッテ」(20日、京セラドーム大阪)

 オリックスのドラフト4位・山本由伸投手が5回1失点の快投。リリーフが打たれ白星を手にすることはできなかったが、大器の片りんを感じさせる投球だった。

 初回は連打で1死一、二塁のピンチを迎えるがペーニャをスライダーで空振り三振。角中にはフォークで捕ゴロに打ち取った。

 1点を先制してもらった直後の二回は先頭の中村をこの日、最速となる152キロで空振り三振にとるなど簡単に2死とするが、田村には一発を浴びる。

 三回には吉田正の適時打で再び勝ち越すと四回は三者凡退。勝ち投手の権利が掛かった五回は連打などで1死二、三塁とし、鈴木は敬遠気味の四球で満塁。ここでロッテは4番ペーニャに代打・井口。

 「ずっとあこがれていた選手。オッという感じはありました」

 警戒したのか、3-1と苦しいカウントにするが、得意球であるスライダーの連投で最後は三ゴロ併殺打という最高の結果でプロ初登板を終えた。

 5回を投げ82球、7安打6奪三振1四球1失点。

 続く六回に2番手・岸田が角中に一発を浴び勝ち投手の権利は消えた。それでも福良監督は「堂々としていて、投げっぷりもよかった。まっすぐも強くて四球の心配ないのが大きい。次も投げさせます」と21日に登録抹消し、10日間の間隔をあげて次の先発に備えさせることになる。

 山本は初登板を振り返り「2軍とは全然レベルも違って余裕もなかったと思います。追い込んでもヒット打たれる」と1軍のレベルの高さを実感。

 だが、井口の場面を振り返り「カウント3-0でも苦手ではないのでイヤではなかったです。ストレートもスライダーも同じくらい自信がある。変化球でも悪いカウントで投げられない、ということはないです」と強気な面も見せていた。

 球団では高卒新人の先発は2010年9月5日・ソフトバンク戦(スカイマーク)での山田修義(勝敗なし)以来、7年ぶり。

 初登板初勝利となれば阪急時代の1978年6月24日・ロッテ戦(西宮)での三浦広之以来、39年ぶりだったが、残念ながら快挙はならなかった。それでも山本が投じた82球には未来を感じさせる強いメッセージがあった。

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