「広島０－５ヤクルト」（１９日、マツダスタジアム）

　夏男が本領発揮だ。ヤクルトの山田が１－０の七回に特大の満塁本塁打。試合後は今季の不振に触れた上で「残りの試合で期待に応えたい」とファンに復調を約束した。

　２安打を放って迎えた七回１死満塁、広島は薮田から中田にスイッチ。２ボールから直球に狙いを絞り「空振りしてもいいくらいの気持ちで本塁打を狙ってフルスイングした」と豪快に振り抜いた。

　初めてトリプルスリー（打率３割、３０本塁打、３０盗塁）を達成した１５年は７～９月に３カ月連続で月間ＭＶＰを獲得。体の軸回転のスピードで打球を飛ばすタイプの強打者は、気温とともに調子を上げることで知られる。最近３試合は無安打だったが、それでも今月の打率は４割に迫る。杉村チーフ打撃コーチは「さすが山田。これで変わるよ」と完全復活を予言した。