「巨人４－３広島」（２７日、京セラドーム大阪）

　巨人の田口が、７回７安打３失点で９勝目を挙げた。これで５連勝となり、２年連続２桁勝利に王手をかけた。

　坂本の１１号ソロで先制してもらいながら三、四回に失点して逆転を許した。「なんとか粘ることができたとは思うんですけど、点を取られてしまったので野手の方が助けてくれたので良かったです」と安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　四回に阿部の逆転適時二塁打が飛び出し「鳥肌が立ちました」と喜んだ。防御率２・２４、９勝はエース菅野に次いでの好成績。「自分の力だけじゃないんで、野手の方もそうですし、誠司（小林捕手）さんが引っ張ってくれて力になって自分のピッチングができたと思います」と胸を張った。

　七回の好機で代打を送られ降板となったことには「チームの方針なんで。そんなに打撃がないんで任せました」と苦笑い。７月４日のマツダスタジアムでの勝利に続き、１カ月で首位広島に連勝。「すごい手ごわい打線ですし、集中し続けないとダメだなと思っている。こういう試合をたくさん続けられるように頑張りたいです」と次戦に目をやった。

　次に勝てば２年連続２桁勝利となる。「次に決まればいいですけど、チームが勝つこと優先で、チームが勝つ投球がしたいです。全部勝つつもりで心してかかっていきたいと思います」。４位に低迷するチームの中で勝ち星を重ねることを誓った。