八王子学園八王子、4点差逆転で4強入り 七回に打者12人攻撃で9得点

 「高校野球西東京大会・準々決勝、八王子学園八王子12-8明大中野八王子」(26日、神宮球場)

 昨夏代表の八王子学園八王子が終盤の逆転勝ちで、2年連続の4強入りを決めた。4点を追う七回に打者12人で一挙9得点。主将の桜井陸朗内野手(3年)は「走者をためて、しっかり自分たちのやることをやっていこうと。焦りはなかった」と冷静に振り返った。

 七回の攻撃前、1ストライクまでは見逃す指示が出ていた。ナインはこれを忠実に実行。先頭の桜井から3連続四死球で無死満塁とすると、代打2人を含む3連続適時打に失策も絡んで一気に逆転。最後は桜井の左越え3ランでダメ押しした。個人の力は小さくても、束になって相手を倒す-。“ありんこ軍団”の愛称を体現する大逆転劇だった。

 28日の準決勝は、3年連続となる早実との大一番だ。過去2年は準々決勝で激突。一昨年は敗れ、昨年は競り勝った。安藤徳明監督(55)は「夏は絶対に当たる」と、早実-日大三の今春東京大会決勝をチーム全員で観戦し、超満員の熱気が充満する神宮を体感。“予習”はバッチリだ。

 昨年はベンチで勝利を見届けた桜井は「独特な雰囲気にのみ込まれないようにしたい。自分たちの野球ができれば試合になる」と自信を見せた。「7、8点は取らないと苦しい。清宮君、野村君をどう抑えるか。勝負したい」と安藤監督。今年も名門をねじ伏せ、連覇に王手をかける。

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