市西宮・禿、復活打で8強!不振の4番が9打席ぶり快音、いざ報徳戦

 「高校野球兵庫大会・5回戦、市西宮12-1伊川谷北」(23日、ほっともっとフィールド神戸)

 市西宮が五回コールドで3年ぶりの8強へ進出した。不振だった4番・禿(かむろ)宏保内野手(3年)が1安打1打点。珍しい名字を持つチーム一の秀才が復活を遂げて、準々決勝・報徳学園戦へはずみをつけた。

 初回2死一塁。9打席ぶりに快音が響いた。先制点につながる中前打に「やっと出てよかった…」。この打席まで8打席連続凡退。4番としての責任を感じており、一塁上では自然と表情が緩んだ。

 活躍と同様に、珍名字も目立つ。禿という姓は、日本国内に数百人しかいないと言われる。初対面の人には必ず「何と読むの?」と聞かれ、スコアボードに漢字が出ないこともあった。無用な注目を浴びながらも、新チーム結成から4番としてけん引してきた。

 学力でも目立っている。進学校の市西宮でも秀才が集まるグローバルサイエンス科に通い、成績は学年で20~30位。将来は大阪大薬学部への進学を目指す。父・保美さん(50)は「帰宅後も3、4時間は机に向かってます」と言う。文武両道を体現する4番が、打倒・報徳学園へ導く。

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