大体大浪商・宮本、勝負の「赤パン」見にまとい5回ノーヒットノーラン
「高校野球大阪大会・4回戦、大体大浪商10-0槻の木」(23日、万博記念公園野球場)
大阪大会では、大体大浪商のエース左腕・宮本大勢投手(3年)が、今大会初先発で5回参考記録ながらノーヒットノーランを達成し、16強へ導いた。
今大会初先発のプロ注目左腕が本領を見せつけた。大体大浪商の宮本が5回参考ながら公式戦初のノーヒットノーラン。チームも12安打10得点でベスト16に進出した。
許した走者は三回、先頭打者の四球だけ。犠打で得点圏に進められたが、自ら二塁けん制で刺した。2回戦・対大教大天王寺では抑えで登板し、1回無安打3三振。今大会いまだ被安打0だ。
春先以降、二つの武器を手に入れた。まずは体幹トレーニングの成果。球のばらつきが少なくなり、制球力がアップした。もう一つは、春季大阪大会5回戦・対東大阪大柏原以来の験担ぎとなっている赤いパンツだ。「先発の日にはくと絶対勝つ」といい、この日も見事な投球を披露。「赤は一番好き。勝負の色」と力説した。
四田勝康監督(60)は3回戦まで、チーム内のバランスを考慮し他の投手を先発に起用。この日、満を持して先発させたエースを「宮本が投げるとチームが落ち着く。これがエース」と評価した。
戦国・大阪を制するまで、あと4試合。赤パンの登板間隔もハードスケジュールになりそうだ。宮本は「親に洗濯してもらって、はき続けます」と一層、気合を入れた。