巨人・菅野智之投手（２７）が２６日、球児ばりの究極の力勝負に思いをはせた。入団から５年連続出場で、ファン投票での選出は２年連続２度目。「見ていてワクワクするような、ホームランか三振かというプレーができれば」と意気込みを示し「全部、真っすぐで勝負できればいいと思います」と力を込めた。

　印象に残る球宴のシーンを問われた菅野は「藤川球児さんの予告ストレート」と即答した。０６年。直球の握りを見せ、西武・カブレラ、日本ハム・小笠原を予告通りのオール直球勝負で連続三振に仕留めた。「プロの対戦でストレートを予告して空振りを取る。なかなかできることじゃない」。今でも脳裏から離れていない。

　自らも直球には強いこだわりを抱き、自信を持つ。対戦を希望する打者には「フルスイングで応えてくれる」と昨年同様にソフトバンク・柳田の名を挙げ「力勝負でファンを沸かせられたらいい」と言い切った。小細工なしの真っ向勝負。夏の宴を巨人の絶対エースが盛り上げる。