巨人・山口俊投手（２９）が２１日、川崎市のジャイアンツ球場で、移籍後２戦目のリミッター解除へ向けてブルペン入りした。１０３球を投げ込んだ右腕の次回登板は２８日・ヤクルト戦が有力で「完投？もちろん、そのつもりで投げている。１イニングでも長い回を投げないといけない」と強い決意をにじませた。

　右肩痛で出遅れていたが、１４日・ソフトバンク戦で移籍後初登板初勝利。無安打無失点と完璧な投球だったが、疲労を考慮されて６回１０２球でお役御免となった。だが、本来完投能力は高く、昨季は菅野と並ぶリーグトップの５完投。「今日のイメージでいければ、この前の登板よりも疲れずにいけると思う」と、長い回を投げ切る手応えを示す。

　救援陣の負担を減らすためにも、高橋監督は「１人で投げ切ってくれるのが１日でもあれば」と先発陣の完投を期待する。「１つでもレベルアップできるように頑張ります」とＦＡ右腕。リーグ戦再開後のフル回転への覚悟はできている。