ロッテ今季初の3連勝、伊東監督は二木を絶賛も、本人は初完封逃し「残念」

 「ロッテ2-1オリックス」(27日、ZOZOマリンスタジアム)

 ロッテが今季46試合目にして初の3連勝。確かに借金はまだ「18」もあるが、最悪な状態を脱しつつある。

 伊東監督は勝利の大きな立役者、先発の二木をまずほめた。

 「よかった。どんどん追い込んでいた。無四球か、評価できる。真っすぐの切れ味が戻って持続している。攻める気持ちがいい」

 指揮官がほめ言葉を連発している頃、二木は浮かない顔だった。それも無理はなかった。プロ4年目にしての初完封勝利が土壇場で消え去った。

 九回2死無走者。1-1からT-岡田のヒザ元に146キロの真っすぐを投げ込んだ。打球は右翼席に伸びた。二木は打球を追おうとしなかった。

 「残念というか…自分がバカだった…」

 1-1から田村はフォークを要求したが、二木は首を横に振って真っすぐを選んだ。真っすぐでカウントを稼ぎ、最後は宝刀のフォークでズバッと勝負をするつもりだった。

 T-岡田が見逃すはずはなかった。その前のボール球も真っすぐだった。

 この日の二木は自信にあふれ、絶好調だった。真っすぐが走り、フォーク、スライダーといった変化球が決まった。九回2死まで被安打は3で9個の三振を奪っていた。しかも無四球だった。

 プロ初完封は逃しても、プロ初の「無四球完投勝利」だ。

 前回20日の楽天戦では7回を投げて被安打6ながら無失点。与四球は1だった。

 3勝はチームの勝ち頭。期待されてきた大器がステップからジャンプの時を迎えようとしている。

 昨年は前半戦で活躍したものの、後半戦に入ると体力が続かずバテた。それでも首脳陣はマウンドに送った。結局、22試合に登板して7勝9敗と黒星が先行した。

 昨年の反省を生かす。オフに徹底的に走り込み、肩回りの筋肉を鍛えた。また、チューブを使って背筋力を上げた。

 「去年あれだけ使ってもらって…使ってよかったと思われるようにしたい。(トレーニングの成果は)夏場を迎えてからです」

 焦ることはない。この日の投球の延長線上にプロ初完封勝利が待っている。

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