ロッテ悪夢…九回2被弾で今季2度目の5連敗、伊東監督「逃げ切れるかと…」

 「ロッテ2-3ソフトバンク」(5日、ZOZOマリンスタジアム)

 この“大どんでん返し”をなんと呼べばいいのか。あまりにもドラマチックな幕引きとなった。今季2度目の5連敗。伊東監督は「逃げ切れるかと思ったが。あと1点…2点ではどうかなと思ったが」と声を絞り出しながら、ゲームを振り返った。

 打率2割にも満たない打線だが、ワンチャンスをしっかりとモノにした。三回、田村の四球から2死二、三塁の先制機をつかんだ。細谷が執念の一打。中田が投じた1-1からの144ストレートを中前に運んだ。2点が刻み込まれた。

 エース涌井が7回を被安打5。毎回走者を背負っても、粘りの投球で本塁を許さなかった。特にかっての僚友・デスパイネ対策は文句なしだった。

 一回2死一、二塁で見逃し三振、四回無死一塁で投ゴロ併殺打に切って落とし、さらに六回2死一、二塁でも投ゴロに仕留めた。

 八回を内が三者凡退で乗り切り、勝利のバトンは守護神の益田にわたった。

 これ以上ない勝ちパターンだ。

 だが、暗転した。悲鳴が2度上がった。九回先頭の内川を歩かせると、デスパイネが0-1から真ん中のスライダーを強振。打球は左翼席に吸い込まれる同点弾となった。中村と松田を打ち取り延長戦かと思われたが、上林に2-2から131キロのシンカーを右翼席に運ばれた。この6号ソロで勝負が決した。

 伊東監督は、「現状はいっぱい、いっぱい、今できることをやっている。選手たちは今日こそと思っている」と話し、こう続けた。

 「だれも責めることはできない」

 5日は「子どもの日」。スタンドは親子連れのファンで埋まった。「子どもさんにも途中までいい形で、いいプレゼントができると思ったが。野球の難しさということか…」

 それでも指揮官は、「ショックは大きいけど、また明日から切り替えてやるしかない。2死からチャンスを作れるようになった。内容は徐々によくなっている」とプラス思考で前を見据えた。

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