日本ハム・中田、連敗10で止める決勝弾 「行ってくれ!」祈り通じた
「ソフトバンク4-5日本ハム」(27日、ヤフオクドーム)
日本ハムは4番の一振りで泥沼の10連敗を止めた。同点の十回2死一、二塁。森のカーブをしっかり捉えた打球は左中間テラス席へ突き刺さった。「行ってくれ-」との祈りが通じてスタンドへ。中田の今季1号が決勝3ラン。興奮気味にベンチを飛び出した栗山監督と笑顔でハイタッチをかわした。
責任を感じていた。4月13日に右足付け根の痛みで抹消された翌日から悪夢の10連敗が始まった。鎌ケ谷2軍施設でリハビリ後、テレビ観戦を日課にしていたが、負け続けるチームに心を痛めていた。「監督、元気ないのかな。俺が雰囲気を変えたる」。23日の復帰後4試合目に飛び出した一発が値千金のV弾となった。
「ファンの皆さんに嫌な思いをさせてしまったんですけど。ここから気を引き締め直して頑張る」と中田。ようやくトンネルを抜け出した。4番の一発に栗山監督も「翔(中田)なら普通です。連敗はどこかで止まる。ここからが大事」と巻き返しを誓った。昨季の日本一王者がこの1勝を起点に反撃に出る。