巨人・由伸監督“闘魂”シートノック「士気が上がった?そうだったらいいね」

 巨人・高橋由伸監督(41)が29日、オープン戦最下位に終わったチームの雰囲気を一変させた。東京ドームで行われた全体練習。シートノックでノッカー役を務めた。異例の行動にナインは大盛り上がりで、指揮官は「士気が上がった?そうだったらいいね」と照れ笑いを浮かべた。

 投内連係を終え、背番号24が左バッターボックス付近に立った。計92球。中堅への飛球が失速すると主将の坂本勇から「ノッカー、しっかり練習して!」とヤジが飛んだ。大声がグラウンドを飛び交い、最後は三塁ファウルゾーンへとそれた捕手への小飛球を小林が猛然とダッシュして捕球し、グラウンドは大きな拍手に包まれた。

 2月の沖縄キャンプ中の特守で2度、ノッカーを務めたがシートノックは初めて。1週間前に進言したという発案者の井端内野守備走塁コーチは「今までになかったことをやった方がいいのかなと。雰囲気もそうだしね」と説明。狙い通り、漂っていた重い空気がガラリと変わった。

 指揮官は「そんなので(雰囲気が)変わる?」と懐疑的だったが、長野や中井が「盛り上がりましたよね」と口をそろえるなど、ナインへの効果は絶大だった。開幕まで2日。3年ぶりV奪回へ向けたチームのテンションを、さらに高くした“闘魂注入”だった。

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