準決勝で侍下した米国が初優勝 プエルトリコに大勝 ストローマンMVP

 「WBC決勝・プエルトリコ0-8米国」(22日・ロサンゼルス)

 第4回WBCは22日、ロサンゼルスで決勝が行われ、米国がプエルトリコに完勝し、初優勝を果たした。プエルトリコは初の栄冠を逃し、2大会連続で準優勝だった。先発ストローマン(ブルージェイズ)は七回の先頭に安打を許すまでノーヒットと好投し、今大会の最優秀選手(MVP)に輝いた。

 フィールドに歓喜の輪が広がった。ベースボールを国技とする米国が4回目にして初の栄誉を手にした。「素晴らしい大会だった。本当にとても特別な瞬間になった」。メジャー通算1769勝。普段は物静かなリーランド監督が声を上ずらせる。『世界一』は悲願だった。

 圧巻の投球は先発のストローマンだ。7連勝中の相手打線を六回まで無安打無得点。「信じられない経験だった」。プエルトリコ人の母を持つ右腕が米国を選んだことに胸を張った。

 12月で73歳になるリーランド監督にとって今回は4年ぶりの現場復帰。「やりきったよ。もう十分だ」。試合後は退任の意向を示した。「強いアメリカを取り戻そうとしただけだった」。トランプ大統領の“決めゼリフ”を口にして満面笑みを浮かべた。

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