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【谷佳知氏・準決勝展望】侍打線は外角広いMLBゾーン想定し準備を

 デイリースポーツ評論家の谷佳知氏がWBC1、2次リーグを6戦全勝で勝ち抜いた侍ジャパンの戦いぶりを総括し、準決勝の展望を語った。アトランタ五輪、アテネ五輪など国際舞台を知る同氏は、環境への適応と攻めの姿勢を勝利へのポイントに挙げた。

  ◇  ◇

 試合を重ねるごとに侍ジャパンはチームとしての結束力を高めていった印象だ。選手一人、一人が自分の役割を確実にこなす中で一体感を強め、2次リーグでは「逆転されても最後には勝てる」という空気が生まれていた。

 打線で言えば、1番山田、4番筒香、5番中田が軸となり、9番小林の好調さも相まって上位から下位まで切れ目がなかった。14日・キューバ戦で青木の内野ゴロで奪った1点や、要所で決まった7犠打など日本らしいつなぎの野球がしっかりとできていた。リリーフ陣の安定感、内外野の堅い守備力を含めて、対戦した5チームの中では頭一つ抜けていた。

 ただ、米国に舞台を移す準決勝はこれまで通りにはいかない。短い準備期間の中で時差や気候への適応、会場となるドジャースタジアムの天然芝、風向きなど特性の把握が求められる。またストライクゾーンに関して、2次リーグまでにはなかった違和感を覚える可能性があるかもしれない。

 通常の国際試合ではボール1個分ほど外角が広い傾向があり、過去に幾度となく日本の打者は苦しめられてきた。東京ドームでの6試合は球審によって高低こそ若干のばらつきがあったが、外角の判定はNPBの公式戦とほぼ同じ印象で、選手が戸惑うシーンもほとんどなかった。ただ、準決勝でもそうである保証はない。

 F組の米国、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラのどこと当たっても投手陣のレベルは相当高い。150キロ後半の直球、手元で動くキレのある変化球を自分たちの感覚よりも広い外角に決めてこられれば、攻略は容易ではない。もともと外角が広いMLBのゾーンを想定し、準備をしておいた方がいいように思う。

 国際試合で初対戦の投手に対峙(たいじ)する時は積極的にスイングしていく中で球筋、タイミングをつかみ、対処していくことが最善策となる。ゾーンが外に広いとなれば、なおさらだ。負ければ終わりの準決勝。打席の中で受け身にならず、常に攻めの姿勢で臨むことができれば、必ず活路が開けるだろう。(アトランタ、アテネ五輪代表)

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