ソフトBドラ1田中、開幕ローテ一歩後退 紅白戦で乱れる

 「ソフトバンク紅白戦、白組3-2紅組」(23日、宮崎)

 ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手(22)=創価大=が、開幕ローテ争いから一歩後退した。23日の紅白戦で白組先発を務めたが、2回を1安打1失点、4四球と制球を乱した。最速149キロを計測した直球も、ほとんどが140キロ前後にとどまった。フィールディングのミスこそなかったものの、アピールできる材料は乏しかった。

 大物ルーキーの表情は最後までさえなかった。紅白戦初先発で2回を投げ、4四球の乱調。田中は「思うようにコントロールできなかった。それに尽きる」と振り返った。41球で5割を超す21球がボール。一、二回ともに先頭を四球で歩かせる苦しい展開だった。

 初回は3四球で2死満塁のピンチを招いたが、塚田をこの日最速の149キロで見逃し三振。ここは無失点で切り抜けたものの、続く二回は先頭の四球から1死三塁として、斐紹に144キロを右前に落とされた。詰まらせた打球ながら、唯一の安打で1点を失った。

 14日のシート打撃、19日の紅白戦で最速152キロだった直球も、多くが140キロ台前半までスピードダウン。「腕が振れなかったので、結果的にそういう形になった」。工藤監督が「スローイング練習なども多いから、疲れも出たのかな」と心配するほどだった。

 今後の登板について、倉野投手統括コーチは「まだ決められない。結果を残している投手もいるから、彼だけを特別扱いはできない」と話した。けん制やバント処理は無難にこなしたものの、肝心の投球内容で課題を露呈。登板後は「(理由は)自分で分かっている」と名誉挽回を期した。

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