野球日本代表「侍ジャパン」の小久保裕紀監督（４５）は１日、宮崎・日南市の広島キャンプを視察。投手出場の辞退を発表した日本ハム・大谷に関して、事前報告を受けていなかったことを明かし、驚きを隠せない様子だった。

　寝耳に水のエース離脱だった。「今日突然、そういう発表ということで詳細は全く把握していないので」。予想外の事態に、小久保監督の言葉も歯切れが悪い。代替選手を含めたチーム編成についても「これからです」と話すにとどまった。

　日本ハム側は１月３０日にＮＰＢ側へ報告したと説明。ただ、侍ジャパン側には伝えられていなかったという。ＮＰＢエンタープライズの今村社長も「どのニュアンスで、どういう風に受け取ったのかが分からない」とした。

　最終メンバーの登録期限は日本時間２月７日と迫っている。大谷側は野手出場に可能性を残したが、その場合は先発投手を追加した上で、患部に不安のある大谷を残すために現状の野手１人を外す必要があるなど、現実的とは言えない。

　大谷に代わる先発投手としてはソフトバンク・武田らが追加招集候補に挙がる。「しかるべきタイミングでみなさんにお伝えできれば」と小久保監督。早急な決断、実行が求められる。