大阪桐蔭の140キロ台カルテットが5年ぶりセンバツ制覇に向け始動

 今春のセンバツ出場が濃厚な大阪桐蔭が4日、大阪府大東市の同校グラウンドで始動した。エース右腕の徳山壮磨(2年)は「自分たちはここまで勝ちきれていない。センバツに出られたら優勝するという気持ち」と宣言。5年ぶりのセンバツ制覇を目指し、今年のテーマも「勝」と一字で示した。

 昨秋のベンチには最速145キロの徳山、香川麗爾(2年)、根尾昂(1年)、横川凱(1年)と最速140キロ台の投手が4人。ベンチ外にも140キロ台は3人はいるといい「いいものを持っている投手は多い。秋はエースだったけど、他の投手のいいところを吸収したい」と背番号1は貪欲だ。

 昨秋の68キロから73キロまで体重を増量。「指にかかれば力強い球が来ている」と手応えを感じており「夏までには150キロくらいに持っていきたい」と抱負を述べた。

 また、144キロ右腕の香川も「1年生からずっとベンチに入れてもらっている。リリーフでもいつでも投げられるようにしたい」と頼もしい。「(秋に)負けた悔しさを大きな力に変えた。心技体を磨きたい」と冬のトレーニングに励んでいる。

 1年生コンビも意気盛んだ。昨秋の公式戦で2本塁打を放ち、野手としても注目される146キロ右腕の根尾は、この日朝の野崎観音への参拝で「甲子園で活躍するので見ていてください」と観音様に約束。「投げたいし、打ちたい」と二刀流に磨きをかける。

 左肩痛で秋は本領が発揮できなかった143キロ左腕の横川は「もう大丈夫」と笑顔。189センチの身長は「まだ伸び続けている」と言い「身長の高い(阪神)藤浪さんや(日本ハム)大谷さんが目標。甲子園で投げられたら全国で名前を上げたい」と夢を語った。

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