「全国高校野球・１回戦、中京１２－４大分」（８日、甲子園球場）

　中京（愛知）は２桁得点の猛攻で初戦を突破した。

　華々しい２発に聖地が沸いた。四回に３番・北川竜之介外野手（３年）が右翼席へ大会史上４２本目の満塁アーチを放つと、八回には５番・吉位翔伍内野手（３年）が大会通算１５００号となる豪快２ラン。中京打線が１６安打１２得点の猛攻で大分を圧倒した。

　公式戦では自身初のグランドスラム。しかも４安打６打点の大暴れに「こんなに打てるとは思わなかった」と北川。メモリアル弾の吉位も「歓声が気持ち良かった」と声を弾ませた。

　パワーの源は冬場の「食トレ」だ。ナインは毎日、朝と夜に１キロの米飯を食べて１０キロ前後の体重アップに成功した。「筋トレもたくさんやって打球が伸びるようになった」と北川。１４年ぶりの初戦突破。「強打の中京」が勢いに乗った。