野球賭博問題、自主申告で処分軽減

 プロ野球の熊崎勝彦コミッショナー(74)は4日、野球賭博問題に関連して賭博関与の選手、関係者の自主申告に対して期間限定の「特別措置」の施行を12球団の実行委員会に通知し、了解を得た。

 「特別措置」では、4月6日から25日の20日間に関与を自主申告して無期失格処分を受けた場合、その後の1年間で賭博常習者らと関係を絶ち、真摯な反省が見られれば失格処分の期間を1年間とすることが明示された。

 熊崎コミッショナーは「協約上、許される範囲で言いやすい環境を作ってやるべきだ。また、この機会に有害行為を根絶したい固い決意に基づいたもの」と趣旨を説明した。

 これまでも野球協約第77条および第180条の解釈で、無期失格処分を受けても1年間善行を保持し、改悛(かいしゅん)の情が顕著であると認められた場合には、コミッショナーが無期を1~5年の有期にできる見解が示されていた。

 今回の「特別措置」は、適用されれば処分最下限の1年間になるというもの。賭博常習者B氏らの協力を得られないなど全容解明への調査が難航する中、NPB調査委員会の大鶴委員長は「今の協約の範囲でできるギリギリのところ」と、最後の手を打った形だ。

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