「デイリー主催・関西団地軟式少年野球・中央決勝大会、平岡ジャガーズ５－４宮川少年野球部」（２０日、関西電力総合運動場）

　準々決勝４試合が行われ、２年ぶりの優勝を狙う平岡ジャガーズ、４年ぶりの頂点を目指す箕谷少年野球部などが４強入りした。２１日は同会場で準決勝２試合（キングジュニアーズ－箕谷少年野球部、平岡ジャガーズ－千里丘イーグルス）と決勝が行われる。

　平岡ジャガーズナインは最後まで勝利を信じていた。三回までは三者凡退が続いたが、３点を追う四回裏、安打と四球でついに２死満塁のチャンスを作った。打順が回ってきたのは、５年生の細見。落町監督から「思いっきり打ってこい」と送り出された６番打者は「打ったろう！！」と腹をくくって打席に立った。

　２ボール１ストライク。相手投手のボールに「少し速いかな」と感じたが、自信はあった。４球目をフルスイング。とらえた打球は、左中間を抜ける走者一掃の三塁打になった。沸き上がるベンチに向かって、三塁上で力強くガッツポーズ。「気持ち良かった」と喜んだ。このところ不調が続いていたが、上半身が浮かないよう、膝を曲げることを意識したことが功を奏した。

　さらに７番・浦が中前打を放ち、逆転に成功。普段はお笑いコンビ「バンビーノ」の物まねでチームを盛り上げるムードメーカーが、自らのバットでけん引。ベンチはこの日一番の盛り上がりとなった。