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タテジマの誇りを胸に上園旅立つ

 阪神のルーキーイヤーに力投を見せる上園
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 「第二の人生、プレーボール!」

 だれもが大きな夢と希望を胸に抱いて飛び込んだプロの世界だ。十分にやり尽くしたと納得してユニホームを脱ぐ選手。野球への未練を断ち切るのに長い時間を要する選手。そんな彼らの第二の人生へ。エールの思いを込めてプレーボール!

 燃え尽きる-。今月22日。楽天・上園啓史投手(31)は、ひとりオーストラリアへたった。約1カ月間、ウインターリーグに参加する。だが、右腕にとって、それは現役続行を模索するためのものではない。野球人生に、自分なりの区切りをつけるための“儀式”なのだ。

 輝かしい未来が約束されたはずだった。07年のルーキーイヤーに8勝を挙げ、新人王に。だがその後、その年を上回る成績は残せなかった。

 11年オフに楽天へトレードされたが、輝きを取り戻せないまま、4年間で未勝利に終わった。「自分ではもっとできるという思いがずっとあった。移籍という形でチャンスをもらいましたが、1つ勝つ難しさを感じました。1つ勝ちたかった。それが心残りです」

 覚悟はできていた。戦力外通告を静かに受け止めた右腕は、11月には12球団合同トライアウト、高知で行われた米大リーグ・パドレスのトライアウトに立て続けに参加した。他球団から声が掛からなくてもいい。「可能性を消すためでした。自分で野球に踏ん切りをつけるためです」

 さらにオーストラリアでのウインターリーグ開催を知ると、参加を即決した。「しっかり次に向かっていくために。何で行くんだという人もいるかもしれないですが、自分にとって好きで始めた野球。楽しんできたい」。現役から退く意向を固めている。引退試合のつもりで完全燃焼する。

 4月からは関西に拠点を移し、会社員として第二の人生を歩むプランがある。「関西での人気球団でプレーできたことに、感謝しています」。タテジマの誇りを胸に、新たな道へ進む。

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