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浪商逆転勝ちで36年ぶり「夏」見えた

 「高校野球・大阪大会準決勝、大体大浪商3-2大産大付」(29日、舞洲)

 大阪大会は準決勝が行われ、大産大付を1点差で下した大体大浪商が5年ぶりに、大阪偕星学園は大冠にコールド勝ちで初めての決勝進出を決めた。大体大浪商は牛島-香川のバッテリーでベスト4に進んだ1979年以来36年ぶりの夏の甲子園へあと1勝とした。決勝は31日午後1時、舞洲で行われる。

 頂点まで、あと一歩のところにたどり着いた。夏は35年間、春を合わせても12年間、甲子園から遠ざかっている大体大浪商。近くて遠い聖地を象徴するような、苦しい準決勝だった。

 三回、先発・中村が押し出しの四球で先制を許すと、四回には2番手・熊谷が暴投で失点。打っては大産大付のエース・当麻が序盤、打球を利き手の左手に受けて降板したが、2番手・播摩の強気の投球に押され四田勝康監督(58)も「苦しかった」と振り返った。

 しかし四田監督は「今までと違って、次、勝ったら、ビッグステージがぐっと近づいてくる。生徒には『欲を持っていこうや』と話した」と、初めて甲子園を意識させるゲキを飛ばした。

 これに反応したのが元気のいい2年生たちだった。五回、1点返してなお2死二、三塁。背番号16の岩崎将内野手が「これまで3年生に助けられてきた。今度は僕らの番。技術より、気持ち」と逆転の2点適時打を中前にはじき返した。

 この最少リードを守り切るべく、七回から西田光汰投手がマウンドへ。前日、PL学園に1失点完投勝利した男はこの日も「すべて全力でいきました」とMAX142キロの直球を主体に腕を振った。七回2死満塁、八回1死二塁、九回2死一、三塁と走者を背負い続けても、本塁だけは死守した。

 本格的に投手を始めて3年目。急成長を促してくれた学校のトレーニングルームには、79年春夏、旋風を起こした先輩、牛島和彦氏と故香川伸行氏が肩を組んだ写真が飾ってある。「強かったんだなあ」と春夏通算32度出場の伝統を感じながら練習した西田。「3年生ともすごく仲良し」という“イマドキの浪商”。あと一つ勝てば久しぶりの旋風を起こす権利を得る。

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