三本松九回逆転負け…プロ注目三好去る
「高校野球・香川大会3回戦、藤井学園寒川6-4三本松」(22日、レクザム)
香川大会では、三本松のプロ注目左腕で最速144キロの三好大倫(ひろのり)投手(3年)が3回戦で姿を消した。四回まで無安打投球だったが、疲れの見えた中盤に連打を許し、2失点で七回途中降板。2番手・佐藤圭悟投手(1年)が、2点リードの九回に藤井学園寒川に逆転を許した。
踏ん張ってくれ-。左翼からマウンドを見つめる三好の願いは届かなかった。2点リードの九回、2番手の1年生右腕・佐藤が相手打線に連打を浴びて逆転負け。「エースとして最後まで投げられなかったのが悔しい」。144キロ左腕は唇をかんだ。
初戦・香川中央戦は6失点で五回途中降板。「上体が前に突っ込んでいた」というフォームを修正して迎えた3回戦だった。「最初から抑えにいった」と初回から全力で腕を振り、四回まで無安打無失点の快投。本来の姿を取り戻したかに見えたが…。
「五回くらいから足にきていた」と三好。疲労で直球のスピードが落ち、七回に連打を許してマウンドを佐藤に譲った。6回2/3を投げ、6安打2失点。直球の最速は136キロ止まりだった。
高校通算26本塁打の打撃でも、今大会は2試合で5打数1安打、5四死球。勝負を避けられた面もあるとはいえ、持てる力を出し切れないまま最後の夏は終わった。
「優勝したかった。後輩たちには甲子園に行ってほしい」。プロのスカウトから投打両面で評価を受ける三好。悔しさを力に変え、次のステージに向かって歩を進める。