中もずシャークス連覇へ逆転サヨナラ

 「デイリー主催・関西団地少年野球中央決勝大会・準々決勝、中もずシャークス3-2糸引ジャガーズ」(20日、関西電力総合運動場) 

 春夏連覇を狙う中もずシャークス(南大阪)、4年ぶりの優勝を目指すキングジュニアーズ(北大阪)などがベスト4入りを決めた。21日は、同会場で準決勝2試合(新金岡ヤンチャーズ-キングジュニアーズ、川越パンサーズ-中もずシャークス)と決勝が行われる。

 ナインの執念が実を結んだ。春優勝の中もずシャークスが劇的な逆転サヨナラで準決勝進出を果たした。

 0-2で迎えた最終回は一、二塁と走者を置いたが、2死。絶体絶命の状況だった。この土壇場で重圧を上回る集中力を発揮した。

 3番・片野が四球を選び、満塁、4番・佐藤は「負けるわけにはいかない」との思いをバットに込めた。鋭いスイングから放たれた打球は三塁手の失策をを誘い、2走者が生還し同点。続く5番・久行が左前打でつなぎ、再び、塁がうまった。

 そして打者は6番・井上。「みんながつないでくれたので、絶対に打つつもりだった」。フルスイングした打球が左中間を破った。三塁走者がサヨナラのホームを踏み、ベンチは歓喜に包まれた。

 好機は何度もあった。三回は無死満塁、六回には無死一、二塁としたが、ともに無得点。松田監督は「どんなサインを出してもアカンかった」と厳しかった展開を振り返った。

 殊勲の井上は、初戦の箕面バーンズ戦で3打数無安打。試合後、父・昌昭さんと無安打の理由について考えた。「元気が足りなかった。次はもっと声を出していこう」。切り替えて、この日のサヨナラ打を含む4安打につなげた。春夏連覇まであと2勝。井上は「どこが相手でも必ず勝つ」と力強く締めくくった。

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