履正社・寺島5失点敗退に号泣

 「高校野球・大阪大会2回戦、大阪桐蔭5-1履正社」(19日、舞洲)

 履正社は左腕の寺島成輝投手(2年)が懸命に強力打線を抑えにかかったが、終盤に力尽きた。

 ベンチ裏で、背番号1の先輩・溝田の手を握りながら泣いた。履正社の先発は背番号11、2年生左腕の寺島だった。結果は、5失点での敗戦。寺島は「すみません」と絞り出し、溝田は「ありがとう」と、答えた。

 岡田龍生監督は「調子のいいピッチャー」と、寺島起用の理由を明かしたが、調子がいい、だけではない。初戦が大一番となったこの試合、ずば抜けた資質に賭けた。

 「お前のホームランで、1対0で勝ってこい!」。指揮官はそう言って寺島を送り出した。「それができる可能性のある選手」という。

 MAX148キロ。この日も145キロを計測した。大阪桐蔭打線も中盤まで、その直球をまともに捉えられなかった。打っても3安打1打点。

 ただ三回、タイムリーエラーで2点を失う。球の浮き始めた終盤には、さすがに大阪桐蔭の打者につかまり、最後は突き放された。

 寺島は「3年生についていくことで力を付けられた。最後を終わらせてさみしいし、感謝もしたい」というのが、ベンチ裏の涙の理由だ。「やり返す。次は最後まで投げられる体力と技術を付けて、大阪桐蔭を完封します」。2年生エースは先輩の思いも背負って、リベンジに動き始める。

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